介護とか経済とか

このブログでは、介護と経済(学)に関する論文の紹介と、個人的な雑記を書きます。

「いまの介護の現場をちょっとでもよくしたい」と思っている方に役立つ情報をお届けします。

介護職は日常的に、しかし、ある意味で客観的に介護を実践しているわけです。なので、家族で介護をしている人の体験や気持ちって以外とわからないこともあるんですよ。もちろん、家族で介護をしている人でも客観的に介護をしている人はいるかもしれませんが。

ってなわけで今回は日本の認知症高齢者を在宅介護している介護者ってこんなことを体験しているかもという調査(R)を紹介します。

研究の概要

この調査は医中誌webを使用して、「認知症」and「家族or介護者」and「質的研究」をキーワードとして抽出した11件の論文を対象に行われました。

日本の認知症高齢者を在宅介護している介護者ってこんなことを体験しているかも

んで、どのようなことが判明したのかというと、

  • 分析の結果,家族介護者の体験は10カテゴリーに統合された.【主体的なストラテジーが構築】できる家族介護者は, 【介護を続けるための工夫】や【介護体験を意味づけ】ていた。一方,【介護をめぐる家族関係の乱れ】や【サービスの利用の難しさ】がある場合には,認知症を隠秘し,玄関を閉めるなど【被介護者の安全を守るための管理】が行われることが明らかになった

みたいな感じ。

おわりに

今回は日本の認知症高齢者を在宅介護している介護者ってこんなことを体験しているかもってっことを明らかにした調査を紹介します。

それでは。

介護サービス事業所では、もちろんのこと認知症高齢者がいるわけです。なので、介護サービス事業所の職員はある程度は認知症への免疫があるわけですね。

一方で、介護職として働いた経験がない方の多くは、認知症高齢者への対応が難しいと思うんですよね。突如として起こったりするわけですし。

というわけで今回は中山間地で働く人は高齢者にこんな態度をとっているかもということを明らかにした調査(R)を紹介します。

研究の概要

この調査は岩手県内A地域の自治体および従業員100人以上の企業で働いている人604名を対象に行われました。これらの方々の個人属性および個人特性、認知症の人に対する態度、認知症に関する知識等を調べたんですな。

中山間地で働く人は高齢者にこんな態度をとっているかも

んで、どのようなことが判明したのかというと、

  • 認知症の人に対する態度に影響を与える要因として、「認知症の知識」と「コミュケーションの志向性」が明らかとなった

みたいな感じ。

おわりに

今回は中山間地で働く人は高齢者にこんな態度をとっているかもということを明らかにした調査を紹介しました。

それでは。

施設型の介護サービス事業所では、夜勤の際に巡回をするところもあると思うんですけど、「ご~、ぐがっ、し~ん。…ぐがっ」みたいな寝息?を聴くことができるんですよね。まあ、聴きたくはないんですけどね。

こういった利用者はおそらく睡眠時無呼吸症候群なのかもしれませんが、そういった利用者に限って、歩行が困難だったりするんですよね。両者になにか関連があるのかしら?

というわけで今回は睡眠関連呼吸障害とサルコペニアの関係を調べたよという調査(R)を紹介します。

研究の概要

この調査は50歳代から90歳代124名を対象に行われました。これらの方々の睡眠障害とサルコペニアの関連を調べたんですな。

睡眠関連呼吸障害とサルコペニアの関係を調べたよ

んで、どのようなことが判明したのかというと、

  • 睡眠関連呼吸障害は、高齢になるにつれて徐々に割合が増加していた
  • サルコペニアは高い割合で睡眠関連呼吸障害を有している。

みたいな感じ。

おわりに

今回は睡眠関連呼吸障害とサルコペニアの関係を調べたよという調査を紹介しました。

それでは。

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